自粛期間における癒しのひととき−3

コロナ禍は「不要不急の外出をしないこと!」と、TVで繰り返し言われていました.天気は良いのに外に出ることができないフラストレーションを抱えながらも、We have to agree でした.ただ買い物、しかも移動手段を自動車にしたら、許して欲しい・・と思っていました.

病院では「医療スタッフは県外には出てはいけません」という御達しが出ていた6月のある日です.福岡県大川市を望む佐賀市諸富の、「橋の駅 ドロンパ」へ買い物に行きました.

道の駅は、地産の野菜や海産物があって楽しいです.佐賀はどこでも粕漬けや海苔があり、地元の小さな会社が作っているんですよね.またむかし佐賀には長崎から砂糖が運ばれた「シュガーロード」がありまして、その土地柄のせいでしょうか、地元の菓子店が作る丸ボーロや羊羹、黒棒が素朴で美味しいのです.

ドロンパから出て振り返ると、筑後川昇開橋に通じる公園がありました.周りに人は少ないし、橋に足を運んだことはなかったので、いざ渡ってみました.思ったより橋の距離は短く、やぐら部分まですぐに到達しました.「これが昇降する部分だな」と見学をして、昇開橋を後にしたとき、「ウ〜ウ〜」とサイレンが聞こえます.振り返ると橋が上がっていきます.本当に短時間で、両脇の橋がつながってしまいました.あっという間でしたが、昇開橋がつながるところを初めてみました.ちょっとしたイベントに感じて、楽しむことができました.

そして思い出したのが、昇開橋は「のだめカンタービレ」にも出てきましたね.ドラマとコミック9巻あたりです.そう、のだめって大川市出身でした.千秋先輩は、のだめを訪ねて福岡駅に着いたのに「大川駅って、ねーじゃねーか!」と佐賀経由でタクシーを使って大川市に向かったのでしたね.

そうです、昇開橋は大川市の国指定重要文化財です.また「筑後川昇開橋観光財団」の住所は大川市です.「昇開橋が大川市だったら、途中まで渡ったのは大川市に行ってしまったこと?」と頭の中をよぎりましたが、個人的には「諸富の昇開橋」を渡ったことにしたのでした.