季節のお話31〜一陽来復

本日は冬至.昼が最も短い日です.つまり明日からは昼が段々と長く暖かくなっていくので「一陽来復」というのだそうです.

冬至といえばかぼちゃ.何故かぼちゃなんでしょう?
「ん(運)」のつくものを食べるというのが始まりだそうで,冬の七草「なんきん(南瓜)・れんこん・にんじん・ぎんなん・きんかん・かんてん(寒天)・うんどん(うどん)」が縁起がいいとされていたそうです.
その中から南瓜が残ったのは,切った時の鮮やかな橙色が太陽を連想させるからでしょうか.

 


もう一つ,冬至には柚子湯.これは銭湯の発達した江戸時代からの習慣だそうです.5月の菖蒲湯と同じく銭湯のサービスだったとか.
元来香りが強く,耐寒性があって北海道を除く日本全土で実る柚子は邪気を祓うものとされてきました.それにプラスして江戸っ子の洒落「ゆず=融通が効く」「冬至=湯治」という言葉遊び.粋ですね.

 


柚子湯に入るとその冬は風邪をひかないと言われています.真偽の程はともかく,今週末はまた寒波がやってくるようですので,風邪にはお気をつけください. (🦋)