季節のお話19〜嘉瀬川上流のねむの木

クリニックから北へ嘉瀬川を遡ると,富士町へ行く道も三瀬村へ行く道も沢山のねむの木が咲いています.けっこう大きな木もあちこちにあります.
ねむの木の原産はイランや南アジア,日本で,耐寒性が強いということなので野生化は不思議ではないのでしょうが,本当にあちこちにたくさんの木が栄えています.

 


ねむの木は生薬になるそうです.花は甘くて精神安定や不眠解消の薬効があるとか.
皮もとても役に立つようで,利尿,強壮,鎮痛.煎じると関節痛や腰痛の緩和作用.黒焼を黄柏と酢で練って打撲や挫傷の貼り薬.有能です.
この木の効能をよく知ってた昔の村人達が植えたのでしょうか.歴史や由来が気になります.
ご存知の方に教えていただきたいです.

ねむの木の花言葉は「歓喜・安らぎ・胸のときめき」.中国では合歓と書いて夫婦円満の木だそうです.

 


この花を見ていると,上皇后陛下が高校生の時にお創りになった『ねむの木の子守り歌』を思い出します.
あの歌は秋篠宮殿下御生誕時に曲がつけられて献上されたのだそうです.



北部九州は梅雨が明け,猛暑と雷雨の時期になりました.コロナもですが,熱中症にも充分お気をつけてお過ごしください. (🦋)