おねしょ(夜尿症)はどのような評価をしていくのでしょうか?

まずおねしょ(夜尿症)が続いてしまう原因や背景について、聞き取りをします。生活習慣や排尿習慣、睡眠状態、便秘についても教えてもらいます。スポーツや夕食時間なども関係する場合があります。治療されている病気などあれば教えてもらいます。

夜尿症が病気と関係している場合もあるため、成長歴や体重変化、多尿や昼間の尿漏れ、行動の特徴なども注意します。

基本は、自宅で排尿記録を記載していただきます。排尿時間、排尿量、夜間尿量、尿失禁の有無を、1~3日記録して評価をします。方法や器具については、クリニックで説明いたします。

尿検査は、尿路感染症や糖尿病、尿崩症といた病気を疑う場合に行います。血液検査も同様で、糖尿病や腎機能が悪いことが予想される場合に行うことが多いです。

超音波検査では、腎尿路異常や残尿量をチェックします。極端な便秘も判断できます。また特殊な検査で、尿の出方が悪いことが予想される場合には、尿流態検査を行う場合もあります。

このような聞き取りや検査をしながら、夜尿症のタイプを検討し、指導や治療について相談をしていきます。