季節のお話2〜今日から菊花開:樫原湿原の野菊
昼夜の寒暖の差が大きくなってきました.
今日から七十二候の菊花開.菊が開き始める時季です.旧暦重陽の節句は未だ先ですけれど.
観賞菊は中国渡来.観て楽しむだけでなく延命長寿の薬として菊茶や菊花酒にして喫されました.
今でも菊には解毒作用があるとして漢方の生薬に使われているとのこと.
5月が秋のオーストラリアでは母の日に菊を贈る習慣があるそうです.それは菊の英名がchrysanthemum(クリサンセマム)でマム(お母さん)が名前にあるからですって.日本人としてはちょっとびっくり…ですね.
クリニック予定地から北西に車で35分程のところにある樫原湿原は自然環境保全地域特別地区です.小さくて可愛い湿地の緑の中にこれも小さな花々がここかしこに咲きます.
先日野菊を見に行きました.
黄色のヤクシソウ 薄紫のノコンギク 真っ白なシラヤマギク
それぞれが慎ましく でも晴れやかに咲いています.
紫の斑点が可憐なリンドウ科のアケボノソウも野菊達に負けないように咲き誇っていました.
カメラ愛好家の方も多く来られますが ただのんびり散策して草や花や虫を眺めたり 平地よりずっと爽やかな風に吹かれたりするのもよいものでした.
ところで
10月13日は焼き芋の日.
江戸時代の焼き芋屋さんの売り声「九里(栗)四里(より)旨い十三里」から焼き芋を十三里と呼ぶようになったのが起源とか.
素敵なキャッチコピーですね. (🦋)