自粛期間における癒しのひととき−6

私は学生のころから陶磁器を見たり、買ったり、使ったりすることが大好きで、いろいろなお店や窯を訪れてきました。毎年春秋には窯開きの案内状をいただくことが多いのですが、2020年の春はどこも自粛をされていました。私の良い焼き物を見たい!という欲求を満たすため、その日は、唐津市鎮西町の土平窯を訪ねました。

土平窯は藤ノ木土平さん、息子の陽太郎さんが作陶されています。自宅には、土平さんの「斑唐津」の酒器を持っているのですが、窯を訪ねるのは初めてでした。

まず土平窯までの道程が難しく、唐津呼子線から県道47号に来たところで、「土平窯こちら」の看板がありました。案内通りにクルマを進めると、次第に狭い道へ導かれます。周囲は野原や畑で、不安が増します。丘を越えたところで、ようやく離合できる道となり、「土平窯」の看板。

正午すぎのためか、お家に声をかけてしばらくして出てこられました。コロナ禍で訪問客は少ないようで、連絡して訪問すればよかったと反省しました。突然の訪問にもかかわらず、土平さん、奥さん、若奥さんから説明をいただき、また飼い犬のリュウ君からも“遊んで、遊んで”と鳴いて歓迎してもらいました。

土平さんの湯呑み、陽太郎さんのぐい呑と湯呑みを購入しました。特に陽太郎さんのぐい呑は、土星の細工がされたもので、見た目は面白かったのですが、使用すると大変呑みやすい酒器でした。

写真は土平さんのお皿ですが、かわいい天女が描かれています。クリオネみたいに見えて、お気に入りです。

大変お世話になりました。