2020年インフルエンザワクチンのすすめ

今季は、季節性インフルエンザ(以下インフルエンザ)と新型コロナウイルス感染症(以下コロナウイルス)の両方が、同時に大流行する「ツインデミック」を心配する報道をみるようになりました。

第二波がようやく収束傾向にありますが、コロナウイルスが発熱や呼吸器症状から呼吸障害、死亡に至る可能性を考えると、本当に不安になります。一方でインフルエンザは毎年流行していますし、予防接種をしてもかかってしまうし、どうすればよいのか?というのが皆さんの率直な気持ちではないでしょうか?

そこで私見ですが、「両者の流行は制御できる」と考えています.

理由はコロナウイルスへの対策が、そのままインフルエンザ対策でもあるからです.コロナウイルスに対するマスク、手洗い、ソーシャルディタンスは継続されます.インフルエンザも飛沫感染ですから、この対策は効果があります.

またどちらかが流行した場合、学級閉鎖を余儀なくされるはずです.コロナウイルスに対する非常事態宣言の時に、子ども達の休校が第一に実施されました.これによって流行傾向にあった夏かぜも、さほど流行しませんでしたので、両者に効果は期待できるはずです.

そして重要なことはインフルエンザにはワクチンがあります。そして今季の傾向として、成人も小児もワクチン接種を希望されている方が多く、皆さんの意識が高い印象です.

予防接種に期待する効果として、①個人の発病や重症化の防止と、②集団免疫による流行の阻止があります.インフルエンザワクチンは任意のため、自分以外の接種していない人が発病して、濃厚接触すると感染してしまうことがあります.しかし今季は多くの人がインフルエンザワクチンを接種すると、②の集団免疫による流行阻止が期待できるのです.

厚生労働省からは、10月1日からは高齢者を優先にして、小児は10月26日以降に接種するお願いが広報されています.しかし、この方針はあくまでも目安であることも記載されていますし、今季のワクチンは最大量供給さるとコメントされています.

さらに今シーズンは、佐賀市の中学3年生までの児に対して、インフルエンザワクチンの公費助成が行われます.

公費助成対象者:6か月児~中学3年生

1回¥1,500の自己負担金で接種可能です

接種回数 6か月~12歳:2回、13歳以上:1回

マスク、手洗い、ソーシャルディタンス、そしてインフルエンザワクチンで、来年春まで乗り切りましょう!